「請求棄却も有害性・依存性は認定」横浜たばこ病裁判判決
長年の喫煙でがんなどの健康被害が生じたとして、市従元委員長の水野雅信さんら3人がJTと国に損害賠償などを求めた訴訟の判決で、1月20日、横浜地裁は請求を棄却しました。05年1月の提訴から、5年の歳月が経ちました。
判決では、国の責任について「規制権限を行使しなかったという違法性はない」とはしたものの、「たばこは肺がんの有力な原因の1つで、肺気腫のリスクを高める。依存性は軽視できない」と指摘しました。さらには「たばこの製造・販売は、国民的な議論を持ち、国会での審議を経て決定されるべき」と付け加えています。
判決の当日は、市従OBなど多くの原告支援者が駆けつけ、法廷傍聴者枠68名の抽選に127人が並びました。
当日、原告の水野さんが発表した談話の一部を紹介します。
「たばこ病のない社会への一歩に」原告 水野雅信さん
判決は僕らの主張を大方認めるという方向性を持ったもので、これからのタバコ政策の転換と前進を後押しするものです。タバコ病のない社会への一歩としたいものです。
しかしながら、国民の命と健康に係る基本的人権が侵されているのに、その訴えを退け、逆に毒物を売っているJTとそれを許してきた政府を勝訴させたのです。このような反国民的判決を受け入れよ、といわれては原告や国民の立場はありません。
東京高裁への控訴は当然ですが、引き続きたばこの害から市民を守る運動、何より裁判所も認めた「依存性」は未成年者ほど強く現れることから、自販機の禁止や未成年者がタバコを吸わない環境づくり、受動喫煙防止などご一緒に進めてまいりたいと思います。
「応援署名」5154筆、「裁判長への要請はがき」1086通、団体署名139(いずれも裁判所集計)、そして多くのカンパもいただき、物心両面から良くぞここまで支えていただきました。
これまで様々な困難を越えてご支援・ご参加いただいた延べ2千数百人の皆様に心から敬意と感謝を申し上げます。これまで長期に渡り支えていただいた弁護団・応援団・支える会・見守る会すべての友人・仲間、また多くのご支援をただいた皆様に感謝します。
「横浜市従」第1242号(2010年2月1日付)より





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