2010年4月1日(木曜日)[ I LOVE 憲法 ]

安上がり行政優先は憲法軽視

憲法第25条。それは、ぼくが毎日の仕事を続けるための礎。国民の「健康で文化的な生活」を守るために、国は努力しなければならないと定めているのだ。

ぼくは福祉保健センターで、食の安全を確保するための業務を担当しているが、とても地味な仕事であると感じている。被害を生まないために力を注ぐことが大切だからだ。

しかし、いまのような市政では、大きな食中毒事件が起きた場合でも、財政難などを理由に原因究明のための検査が制限されるのではないかと危惧している。

この仕事は、単なる政策で行っているものではない。国の最高法規である憲法(第98条)が要請しているものなのだ。予算がないからといって、人員を削ったり、事業を縮小することは許されない。安上がり行政を優先するような姿勢は、憲法に照らしてどうなのかを考える必要がある。

また、法律をもとにして仕事をしているにも関わらず、おおもとの憲法を軽視する傾向はないだろうか。「法律が…」「あの通達によると…」といいながら、根底にある憲法を忘れていたのでは、本末転倒もはなはだしい。

食の安全を揺るがすような大事件を未然に防ぐことは、この仕事の最大の使命だ。それには、十分な人員と予算が前提だ。お金が足りないのではない。お金や人の使い方が間違っているから、現場が苦労しているのだ。これらを是正し、本来の形を実現することこそ、憲法の熱い理念に応える道だと思っている。

「横浜市従」第1246号(2010年4月1日付)より

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