2010年6月1日(火曜日)[ I LOVE 憲法 ]

憲法、世代から世代へ守り活かすもの

大正生まれの両親は、終戦直後の1947年に結婚しました。日本国憲法は1946年11月3日に公布され、翌47年5月3日に施行されました。母は4人の子どもをそれぞれの好きな道に進ませようと育てたとよく話していました。その言葉通り、進学、就職でも親の考えを押し付けることなく、子どもの希望に沿うように手助けしてくれたように思います。

今考えると、戦争で夢も希望も自由も奪われた世代である両親は、新生活の指針に「基本的人権」、「戦争放棄」が明記された憲法をよりどころにしていたのでしょう。姉が結婚する時は、考えは違う人だけれど「思想信条の自由」だと父が受け止めた経緯がありました。また、女だから、男だからということで差別された記憶がないのも、今思えば「男女平等」ということが両親の考えの中にあったためだと思います。

残念ながら戦後、自民党はじめ保守勢力によって、解釈改憲され憲法の理念とは大きく乖離(かいり)した政治が続いてきました。そして、2004年自民党が憲法改正草案を発表、9条を変え、戦争できる国にと改憲の動きが強まり、民主党も合意し、憲法改正手続き法案が可決され、この5月18日に施行されました。

憲法は、先の戦争で日本人も含めアジア全体で多くの犠牲者を出したことを反省し「平和と民主主義の国」をつくることを日本が世界に宣言したものです。

それは戦争を体験した私たち親の世代が命をかけて勝ち取った理想であり、憲法を活かす政治や社会の実現は子世代の私たちの使命でもあると思います。改憲手続き法を廃案にさせるためにも、7月の参議院選で改憲派を少数派に追い込むこと大事です。

「横浜市従」第1249号(2010年6月1日付)より

Copyright (C) 2003 Yokohama City Labor Union. All rights reserved.