2010年6月1日(火曜日)[ コラム「しじゅう」 ]

支持率低迷、頼みは有名スポーツ選手!?

新政権になって国民の期待をよそに混迷を来たしつつある国政は、どこに向かっているのだろうか。

近頃、民主党政権には失望したとの声を多く聞くようになった。だからと言って自公時代に逆戻りもイヤだと言うのも率直のところだろう。

ここに来て、支持率は低迷、与党も野党も人気がさっぱりの中、迫る7月の参議院選挙で、民主も自民もこれでは勝てそうにもないと、無党派層への切り札よろしく、人寄せパンダで、またぞろ芸能界・スポーツ界頼みで候補者選びが行われている。

頼りは人気有名メダリスト?政治利用もはなはだしいと言うものだ。

出馬を依頼する側の軽薄さ、浅知恵にはうんざりする。人気だけを頼りに議員に推す、これほど選挙民、とりわけ無党派層を愚弄し、馬鹿にした話はない。

出馬表明された人たちの政治的資質はいざ知らず、少なくとも国会議員に必要な知識と政治的な判断力はお持ちなのであろうか?

当選してから政治のお勉強をするとでも言うの?政治的理念や信条をお持ちの人も中にはいるかもしれないが、これまで政治とは無縁の世界で活動してきた人が、議員になっても現役を続ける、オリンピックにも出るなどと限界挑戦ではあるまいし、二足も三足もわらじを履いて、国会議員の仕事に就くなど、国政をつかさどるとは、それほどお手軽なものなのか。

これまでも何人ものタレント議員が誕生したが、果たして、どれほどその職を賭して政治の仕事をしただろうか。

かつて2007年の参議院選挙で出馬要請を受けたサッカー選手の三浦知良さんは、「僕はサッカー選手、政治のことは分からない」と言って断りを入れたとか、一流選手ならではの当然のこだわりではなかったかと思う。

人気、好感度、知名度に惑わされることなく、また、参議院選挙だからと軽々しく見ず、一票を投ずる、その責任と重みを今一度考えようではないか。

「横浜市従」第1249号(2010年6月1日付)より

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