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ブレイクタイム―野毛山Zooといい話

【第7回】 野毛のサイサイは左利き(レッサーパンダ)

野毛山動物園には3頭のレッサーパンダが生活している。彼らは、容姿が縫いぐるみのようで、何をしても愛らしく見え、何をしても許される動物の1つであるようだ。例えば昼寝をしていても、ライオンのモドリ君の場合『だらしがない!』と非難の声を浴びるが、彼らレッサーパンダの場合は、石の上で這いつくばって寝そべっていようが、木の上でダラリとボロキレをぶら下げたように寝ていても、かわいらしく見られ、随分と得な動物である。



レッサーパンダの写真

食肉目アライグマ科
《分布》ヒマラヤ、ネパール、ビルマ北部から中国南部の標高の高い竹林
《体重》3〜5Kg  《体長》50cm〜60cm
《寿命》10年ほど 《食性》竹、笹の葉、果実、根、タケノコなど

歩く姿でさえも腰を振り振り、体全身をくねらせるように歩き、あどけない愛らしさがあるが、入園者には大好物の竹の葉をムシャついている姿が、一番人気があるようだ。なるほど、器用にも片手で竹の枝を押し下げるようにつかみ、無心に食事をしている姿は、縫いぐるのようでだれの目にも『可愛らしい』と写るのであろう。

 しかし、サルの仲間でもないのに器用に竹の葉をつかむには、手のひらに一つの秘密がある。手首に種子骨と呼ばれるコブ状の膨らみがあり、5本の指とでつかむように竹の葉を握れるのである。竹の葉は常時食べられるように運動場と寝室にセットされているが、朝夕、竹の葉を取り替えるので、この時間帯が彼らの主な食事時間だ。

 3頭のレッサーパンダが竹の葉を食べる姿を観察すると、おもしろいことにパンダ君たちにも、人間同様、歴然と右利きと左利きが存在しており、必ず決まったほうの手で、竹の葉を握って食べているのである。全身を覆う栗毛色がきれいで、最も美人でちょっと気の強いミヤさんは右利き。体のスマートなサイサイと、顔付きがちょっと不細工でデブッチョのボウボウ君は左利きだ。ちなみにミヤさんに、わざと彼女の右手の方から竹の葉を渡して見ると、口で竹の葉を受け取り、やはり左手を延ばして持ち替えるのである。

 青葉のあふれる季節がやって来て、シマウマなどの草食獣は、主食の乾草プラス近郊の農家で栽培された、春の香りがたっぷりとする柔らかい青草が支給され、ご機嫌である。ところが、ご機嫌な仲間たちを横目にパンダ君の主食の竹の葉はちょうどそのころが端境期で、1年中で一番おいしくない季節である。野毛山動物園では孟宗竹の葉を与えているが、おいしい新芽の季節がやって来るまで、あと2週間ほど我慢をしなくてはならない。

 そこで飼育職員、せめてこの季節少しでも旬の味を味あわせようと、トラの獣舎前の植え込みに顔を出したタケノコを掘り起こし、皮をむいて食卓に。ところが、せっかくの職員の努力も空しく3頭のパンダ君たち、匂いを嗅いだだけで誰1頭として見向きもしない。野生で生活をしているレッサーパンダ君たちは、タケノコが大好物と聞くが、野毛山動物園のパンダたちは、少しでも野生の味を味わせようとする職員の心も知らず、今日も2本足で立ってポーズを作りお客さんにお菓子をおねだりの毎日である。皆さん、可愛くともお菓子を上げないで。

 

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