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ブレイクタイム―野毛山Zooといい話

【第4回】 軟派男のウラ側は (インドクジャク)

昔から、その植物に似合う鳥がいる。例えば、『梅にウグイス』『椿にメジロ』『松にツル』などが有名であるが、松にツルは間違いである。なぜなら。描かれているツルは、ほとんどが今の日本では北海道に生息するタンチョウであり、タンチョウは湿原性の鳥である。木にはめったに止まるものではない。きっと昔はたくさんいたコウノトリが、木に止まったものを混同したのであろう。



インドクジャクの写真

キジ目キジ科
《分布》 インド・パキスタン・バングラディッシュ・ネパール・スリランカの開けた林。 《全長》 オス2.3m(うち飾羽1.6mただし飾羽の伸びている季節は繁殖の春だけ)。 《寿命》 15年程。 《種類》 野性種はインドクジャクとマクジャク。シロクジャクやブチクジャクもあるがこれはインドクジャクを改良して作った品種

 さてこの季節、花は桜である。桜に似合う鳥となると、ヒヨドリなどが一般的だが、ここ野毛山動物園では、何と言ってもクジャクが桜の花に似合う。8羽のオスと21羽のメスのクジャクが放し飼いの状態で住んでいる。薄紅の桜の花を背景に、緑色を基調とした羽に金色に輝く目玉模様をあしらい、飾り羽を扇状に広げたオスの姿こそ、野毛山動物園の春を代表する景色と言えよう。自分の繩張りに何カ所かの舞台を持っている。水禽舎の屋根、オオアリクイ舎の屋根、シロクマの前、ペンギン池の前などがその代表的な舞台であり、羽を広げたクジャクを見るポイントでもある。

 ところがご存じのとおり、クジャク君は人間のために羽を広げるのではない。より多くのメスに、もてようと精一杯の見栄を張り、美しさを争っているのである。他のキジの仲間とは違い、目的達成に向けた血みどろの闘争はほとんど見られない。戦いではなく、その美しさを持って娘たちの関心を引くところは一見紳士的とも言えるが、動物のオスとしては決して硬派と言いがたいものがある。だが、クジャクの娘たちにとって、軟派であろうと紳士風に飾った華麗なオスに興味をひかれ、広げた扇状の羽に付けている金色の縁にブルーの目玉模様こそが、魅力のシンボルであるらしい。どうやら目玉の数が多ければ多いほど、すてきに見えるようである。確かに目玉の数が多いオスほど、体が大きく立派だということは、否定できない事実である。

 しかし、軟派クジャク君の華麗な姿を後ろから見てほしい。華麗な飾り羽は尾羽に見えるが、実は腰の羽である。腰の飾り羽で一生懸命持ち上げ、見栄を取り繕っている姿がご覧になれるであろう。


 ところが、正面の華麗さに比べ、尾羽を精一杯持ち上げている普段は隠しているはずのお尻が丸出しである。何と肛門の穴までが、丸見えになっているではないか。


 しかも、相当に力んでいるのであろう、その穴はヒクヒクと動いている。
 そんな軟派クジャク君を見かねてか、あくまでも飼育職員としての向学のためか、娘たちへのプロポーズに熱中しているクジャク君の後ろにそっと忍び寄り、そのヒクヒクする肛門を指で突っ付いた職員がいたのである。しかしクジャク君、今は気持ちはお尻にあらず恋にあり。一瞬尾羽を降ろしかけたものの、犯人が飼育職員と知って安心してか、再び哀れなお尻の穴は白昼にさらされることとなったのである。


 まあ、尻の話しはさておき、横浜に桜の名所は数々あれど、桜とクジャクの取り合わせ、野毛山動物園だけであろう。まさにこれは絶品である。

 

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