登りたいのは山々

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  • 2012.07.20

【第6山】槍ヶ岳 3,180m「ハイキングの終着点」

これほど分かりやすい山もないだろう。天を突き刺す槍の穂先は、一度見たら忘れられないシルエットである。山の見た目の印象深さでは富士山と双璧かもしれない。ただしその映像は真逆そのもの。悠然と鋭敏、横の広がりと縦の構図、平頭と峻峰と。 「槍」と聞くとどうしても先端の穂先に目が行きがちだが、穂先の大きさは全体からすればたいしたことはない。槍ヶ岳の山姿の真骨頂は、穂先を支える山全体にあるだろう。鎌尾根と呼ば […]

  • 2012.07.09

【第5山】北岳 3,193m「控えめな№2」

ニッポン一標高の高い山は富士山、ニッポン人なら誰でも知っている。では標高第2位は? これが北岳。所在は南アルプス、県別では山梨県に位置する。山に関心のある人なら常識だが、山に縁のない人はまず知らない。およそ世の中には無数のランキングがるが、これほど知名度に落差のある1位と2位も珍しい。何故に山の落差は激しいのか? ひとつには富士山があまりに別格の存在であること。単なる山のジャンルを超えて偉大過ぎる […]

  • 2012.06.21

【第4山】男体山 2,486m「独自の展望」

NHK朝のニュース中継の定番と言えば、「江ノ島と湘南海岸」、「箱根芦ノ湖からの富士山」、それと「奥日光・中禅寺湖と男体山」だろう。少なくとも首都圏に住んでいる人にとって、男体山と中禅寺湖の風景は脳裏に焼き付いているのではないか。 ニッポンの山水風景で、この両者ほど山と湖の双方が密接に絡んだ組み合わせはないだろう。山のラインが急角度そのままに水面へ没している光景は、このクラスの雄大な山になるとあまり […]

  • 2012.06.01

【第3山】霧ヶ峰 1,925m「梅雨時に輝く」

山歩きにとって梅雨時は厄介なシーズンだが、むしろ梅雨時こそ旬な山もある。その代表格が霧ケ峰だろう。信州のほぼ中央に位置し、2千m近い標高がありながら、緩やかで広やかな草原状の丘が延々と続く。視界を遮る樹木がないので、エリア内のどこにいても展望は大きく見事である。 見晴らしが良いせいか、霧ヶ峰は様々な花が映える。それも草陰にひっそりと咲くと言った物静かな風情ではなく、遠目にもはっきりとわかる大群落と […]

  • 2012.05.23

【第2山】尾瀬ヶ原 約1400m「遥かな尾瀬を守って」

「♪夏が来れば思い出す、遥かな尾瀬………水芭蕉の花が咲いている……」 尾瀬と聞けば水芭蕉と言う位のお決まりフレーズだが、実は水芭蕉は夏の花ではない。尾瀬での最盛期は6月上旬位、下界では初夏の陽気だが山の上では雪解け後に最初に魅せるのが水芭蕉。下界の気候感覚では早春くらいの花なのだ。 山歩きに縁のない人でも尾瀬の名を知らない人はいないだろう。「尾瀬」の定義や範囲にはっきりしたものはないが、伸びやかに […]

  • 2012.05.10

【第1山】箱根山1438m「多彩な魅力に満ちた山」

「箱根」と聞いて抱く第一印象は「観光」だろうか。網の目の様な道路、山頂に至るロープウェー、湖上の遊覧船、数珠つなぎの温泉街………、およそひとつの山で、箱根ほど観光施設が質・量ともに充実した所はないだろう。本来は山深い筈の箱根が、なぜこれほどまでに観光に席巻されているのか。 まず何と言っても、首都東京から近いこと。関東平野の南西端にあって首都圏の格好の奥座敷になっている。さらには交通の大動脈である東 […]

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