2020年4月1日(水曜日)[ 登りたいのは山々 ]

【第170山】愛宕山・箱根山(東京都)「山手線内の山巡り」

 「山手線内の山」と聞いても??ではないか。が、山手線の円内とて家や道路を外してしまえば、丘陵と谷の連続する地形を成している。如何に都市化で改変されたとは申せ、随所に山地形の名残を見出すことが出来る。もちろん常識的な意味での山ではないし、山登りとも言えない。しかし大都会の真っただ中に僅かな山を見つけ、敢えて「登り」に出向くのも、立派な山探訪と思うのである。かような山は幾つもあるのだが、とりあえずは代表的な二山を紹介してみよう。

【愛宕山】標高26m
 山手線内の自然地形では最高地点に当たる。都心も都心、東京タワーのご近所、山頂には愛宕神社が鎮座。出世階段とも呼ばれる恐ろしく急な階段を登れば、意外に広い山頂広場に達する。一角にはNHK放送博物館があり、神社前には小さな池もあって、丼ぶりの中の様な小世界が詰まっている。山好きな人なら、地形図で見当を付けて三角点を見つけ出して欲しい。文字通りの箱入り娘で、楽しくなってしまうのだ。

【箱根山】標高45m
 こちらは正真正銘の山手線内最高峰である。元は尾張藩の庭園の築山なのだが、さすがは御三家筆頭だけあって山の造りは半端ではない。富士山チックなスタイルで、山麓から見上げると結構雄大、坂や階段をそこそこ登って山頂へ。富士もどきだけあって山頂は円形、それなりの達成感。山腹一帯は桜が植えられているから、お花見の頃ならピンクの雲海のようだという。

 この他にも上野の山の最高峰:摺鉢山とか、結婚式場として名高い椿山荘の椿山など、格式の高い「山」を幾つも見出すことが出来る。そんな山と山とを結ぶのは地下鉄であったり街歩きであったりする。実はこのアプローチが新鮮なのだ。江戸・東京と続く歴史の街、至る処に名所旧跡があって、寄り道が充実。更にグルメ党に嬉しいのは、老舗レストランや喫茶店はもちろん、鯛焼きや豆大福などの名店に思いがけず出会うこともしばしば。少々の雨なら却って風情が楽しめるのも、都会歩きならではこそ。所謂「山歩き」とは一風違った、粋なウォーキングが満喫できることをお約束しよう。

◆おすすめコース
都営三田線御成門駅-愛宕山。都営副都心線西早稲田駅-箱根山(往復30分:初級向け)※できれば地図で、あちこちに山を見つけて繋いで欲しい。

5合目から見上げる箱根山 ( 上の画像をクリックすると大きく表示します )

◆参考地図・ガイド ◎『東京まちなか超低山』ぺりかん社、他に都心部の地図もあると良い

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