【第210山】秋葉山 85メートル 外(神奈川県) 県央の自然と歴史の低山へ

【第210山】秋葉山 85メートル 外(神奈川県) 県央の自然と歴史の低山へ

 神奈川県のヘソといえば、海老名市や座間市付近が該当しそうだが、相模台地の真っただ中とあって目立った山地形はない。そんな中で「俺は山だ」と自己主張(?)している二山がある。冬場でも軽装で安心して登れる山としてこの両山をたどってみよう。

 相鉄線かしわ台駅から西へ向かっていくと、うねるような住宅地の高みに、一連の林がスカイラインとなって現れる。住宅の背後でそれと知れなかったのだが、近づいてみると小さな細長い山地形であることがわかる。これが海老名市最高峰である秋葉山で、古墳の名残なのである。

 1号墳から5号墳までが鉤状に連なる歴としたミニミニ山脈であり、順にたどれば縦走登山ができる。山であるよりも秋葉山古墳群として知られ、由来などは現地の詳細な案内看板が実に役に立つ。戦後に住宅地に埋もれてしまったが、紛れもなく一帯の最高ポイントに当たり、古代の豪族の当主が何処に葬られたかったのかが窺い知れる。丹沢などの眺めの良い広場もあるから、それなりの登頂達成感も得られるだろう。

本堂山「伝説の丘」の山頂部

 では次の山へ。西へと下り小田急線と平行に北に進むと、座間駅を経て座間谷戸山公園に至る。横浜市内でもおなじみの里山風景を残す公園なのだが、ここの特徴は水系が充実していることだろう。田んぼがあり、湿地があり、池があり、それをぐるりと山地が取り巻いている。山間部からの湧き水が多いそうで、それがここの豊富な水を維持しているわけだ。

 園内を十分に散策したらラストに最高地点:本堂山に上がるとよい。伝説の丘とも呼ばれ由来が気になるが、近隣にある星谷寺の本堂があったと、それだけのことらしい。が、ここのムードはいい。竹林などに覆われた広く緩やかなピークは明るさがあり、湿り気のないカラッとした伝説を想起させる。一段下れば、ここもまた相模台地と丹沢山地の眺めがいい。

 夏の暑い盛り以外なら季節を問わないところも両山巡りの良さだろう。むしろ季節ごとに何度か訪れて違いを感じ取ってみたい。歴史と自然、その両者が程よく堪能できるのが、県央の山々のポイントなのである。

◆おすすめコース
かしわ台駅︱秋葉山︱座間谷戸山公園︱座間駅(2時間:初級向け)

◆参考地図・ガイド 「秋葉山古墳群」「座間谷戸山公園」で検索して、海老名市や座間市のホームページなどで調べておくとよい。

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