第76回定期大会「大会宣言」

 わたしたちは、本日、第76回定期大会を開催しました。大会は、代議員の活発な討論により、横浜市従業員労働組合の一年間を総括し、職場要求と市民要求との実現を統一して追求してきた運動を新たな段階に発展させる向こう一年間の方針を確立しました。

 わたしたちは、第76回大会が出席した代議員の高い熱意と積極的な参加によって自治体労働運動の強化発展にとって意義ある方針を決定したことを確認するとともに、この瞬間も職場で市民のいのちと暮らしを守り大会成功を支える組合員に敬意を込めて報告します。あわせて、社会正義の活動を支持し協力共同する良心的な市民と各団体のみなさんにも連帯の挨拶を送ります。

 横浜市従業員労働組合の運動が前進する流れの中に、この1年間も、新しい貴重な変化は継続しています。新採用職員が組合に加わる傾向は強まっており、労働運動を次世代に飛躍させる萌芽が見られはじめています。階級的民主的自治体労働運動の歴史と伝統を守り発展させるための最大の保証は、いうまでもなく職場を基礎にした強く大きな団結です。病的なほど利己的で自己中心的な資本のイデオロギー(=新自由主義)を労働者が内在化させられやすい社会において、他者の生活と背景に想像をめぐらせ、主権在民にもとづく「全体の奉仕者」としての役割を全面的に発揮するために、公務労働者の地位を確立しようとたたかっている青年たちは、わたしたちの組合員をおいて他にはありません。組合にとって、これほど大勢の青年組合員を擁していることは、なによりの財産であり、誇りです。横浜市従業員労働組合はまもなく結成75周年を迎えます。すべての活動において青年組合員に依拠し、すべての活動を通じて青年とともに成長していくことが、組合にとっての焦眉の課題であり、各級役員と活動家の基本的任務に位置づけられるべきです。

 市民との共同もまた、新しい段階を迎えています。カジノ誘致の是非を問う住民投票の実施を求める運動にはじまって山中竹春市長を誕生させた一連の主体的な努力は、大都市における住民自治の実現と深化に挑戦する局面を切り拓きました。横浜市従業員労働組合は、市政野党の抵抗や旧態依然のお役所体質といったあらゆる障害を乗り越え、「3つのゼロ」と全員制中学校給食をはじめとする公約実現を支え促進するとともに、市長には迎合も屈服もしない立場で、不一致については運動を通じて解決を図る路線を強化し発展させていかなければなりません。目下進行中の「DX」=デジタル技術を用いた変革について、国と自治体および地域社会のあり方を主権者たる市民が決定する仕組みを手続的かつ実体的に保障しているか、また職員にとっては市民の基本的人権を保障する役割を高める働き方を推進するものとなっていくかを明らかにする研究と、技術導入と情報の利活用ならびに管理においては市民と職員が主体となって意思決定できるガバナンスが働くようにする対策を架橋し、支部や分会の活動の中で機能するように、中央執行委員会の責任で対応を急がねばなりません。

 一昨年3月にWHO(世界保健機関)が新型コロナウイルスのパンデミックを宣言してから2年半が経とうとしています。徹底した利潤追求を優先し公共財までも市場経済に委ねることを迫るグローバル資本主義は、安全な場所に自己隔離して巨万の富を増やし続ける富裕層を除く、すべての人々の暮らしを脆弱にし、感染症の脅威にさらし続けています。組合員は、民主的自治体建設のたたかいとともに、自治体労働者または公務公共関連労働者として市民生活に根差す現業活動を職場で根気よく続け、その過程でパブリックの回復と再興を促し、市民の信頼を高める努力を続ける必要があります。

 横浜市従業員労働組合は、横浜市役所と関連職場にはたらくすべての労働者の団結の母体であらねばなりません。会計年度任用職員に代表される弱い立場に置かれがちな仲間の要求をこそもっとも気遣い、その要求に団結して、要求を完徹しなければなりません。

 わたしたちは、いま、階級的視点と立場の強化をいち早く成し遂げる必要に駆られています。ウクライナにおける戦争状態の勃発と継続は、労働と資本の利害が本質的に対立しているという資本主義社会に特殊歴史的な問題に関する労働者の意識を急速に薄れさせ、憲法改悪を狙う勢力によって、好戦的な気分の醸成に利用されています。ひとたび戦争がはじまれば、労働者の中から勝者が現れることはありません。軍服を着せられた労働者が殺し合う対極で、労働者の汗の結晶である富が「死の商人」の懐に舞い込むのです。わたしたちは冷厳な事実を片時も忘れず、憲法を守り活かすたたかいをひろく活発に展開しなければなりません。労働戦線の違いを超えて、総団結するための知恵と努力が必要とされています。各級役員と活動家は、反戦平和に背を向ける労働者、あるいは西側の一員であることに安心を求めて軍事同盟と「核の傘」に依存したがるような労働者にこそ理解が深まっていくような対話に取り組まねばなりません。

 わたしたちは、今日よりも強く大きな労働組合をそれぞれの職場につくる可能性を明日に向かって必ず手繰り寄せるものは、自らの主体的な努力のみであると確信するものです。わたしたちは、本日確認した方針をもとに力を合わせることを誓い合い、呼びかけます。すべての組合員は団結と統一を守り前進しましょう。

 以上、宣言します。

2022年7月28日
横浜市従業員労働組合第76回定期大会

オピニオンカテゴリの最新記事